時間は「不可逆的な資産」だから使い方には気をつけろ【コラム】

私は「月20時間以上の残業」をしている。

時給×1.25倍という残業代目当てに、自分の時間を切り売りしている。

しかし、心の中には「もやもや」とした気持ちがあり、「残業をやめるべきではないか?」という考えが常に浮かび続けている。

 

副業で稼いではいるものの、お金に対する不安は消えない。

「稼げるうちに稼いでおこう」という思いが強くて、なかなか残業をやめる決心がつかない。

だが、冷静に考えてみると「時間を切り売り」するのは、多大な損失とも言える。

 

なぜならば、時間は「不可逆的な資産」だからだ。

不可逆的な資産、つまりは「失ったら2度と手に入らない資産」ということである。

 

今回はこんな感じの話をしていこうと思う。

この記事を書いた人
つくも

日本一の弱者男性、ミニマリスト、人形作家、ライターとして活動。

30代中卒で 精神障害持ちの非正規労働者が本業です(笑)

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時間は不可逆的な資産だから使い方には気をつけろ

お金は稼ごうと思えば稼ぐことができる。

(※金額どうのこうのというわけではなく、「お金自体は稼げる」という意味で)

しかし、その「稼いだお金で売った時間を買い戻すこど」は不可能だ。

 

いや、正確には、

これからの時間を確保することは可能だけど、さっきの時間を取り戻すことはできない

というべきだろう。

 

外部に委託すれば時間は手に入る

金に糸目をつけないならば、時間を手に入れることは可能だ。

例えば、

  • 常に移動をタクシーにする
  • 掃除をロボット掃除機に任せる
  • 毎日の食事を宅配弁当で済ます

など、本来は自分でやるはずだったことを「外部に委託する」ことで、自由な時間を手に入れることができるわけである。

とはいえ、ほとんどの人たちはそこまでお金に余裕は無いし、あっても「欲しいものを買う」という物理的な使い方を優先するため、できるのは「一部の金持ち」に限られるだろう。

 

金持ちは「時間を確保すること」ができる

金持ちは、財力で時間を手に入れることができる。

だが、少し視点を変えると「結局は買えていない」ことになる。

理由としては「時間は常に前進しているから」だ。

 

金の力で自由な時間を手に入れても、それはあくまで「これからの時間を確保した」だけであり、過ぎ去ってしまった「さっきの時間を買い戻した」わけではない。

有限である時間軸から、お金の力で「未来から時間を前借りする」ことは可能でも、別のことに使ってしまった「過去の時間を返済してもらう」ことは出来ない。

 

いくらお金を持っていても、時間に対して出来ることは「確保すること」だけ。

それだけでも十分と言えるかもしれないが、未来から前借りしているだけということを忘れてはならない。

限られた時間は確実に迫ってきており、失われた時間は永遠に戻ることは無いのだから。

 

時間の価値は若いときこそ高くなる

時間が経過すれば、当然ながら歳も取る。

体力も記憶力も知力も衰えていき、やれることの範囲は狭くなっていく。

70歳の金持ちが金の力で「時間を確保」しても、たいしたことはできない。

 

しかし、もっと若ければ「やれることの範囲」は多くなる。

お金こそ無いにせよ、時間という資産はまだ膨大に残っており、使い方さえ間違えなければ「未来の可能性を限りなく広げること」は可能だ。

そう、「使い方さえ間違えなければ」ね。

 

不可逆的な資産をドブに捨てる愚か者

時間という膨大な資産を保有しておきながら、多くの人間はそれをドブに捨てている。

しかも、捨てていることに対して「無自覚・無意識である」ため、悲惨すぎて目も当てられない状態だ。

などと、偉そうなことを言っているが、私も「不可逆的な資産をドブに捨てている愚か者」である。

 

冒頭で話したとおり、私は月20時間以上の残業をしている。

時給×1.25倍の残業代目当てで、「自分の時間を切り売り」している。

そう、不可逆的な資産を「目先の利益のために売り払っている」のだ。

 

「1日1時間程度なら残業としてはマシなほうだろ」と思うかもしれないが、そう考えてしまっている時点で、あなたは「相当な額の時間を浪費していることに無自覚」だと気付いてほしい。

  • 1日=1時間
  • 1ヶ月=20時間
  • 1年=240時間

人間が「なにかを習慣化する」には、「21日間」続ければ身に付くと言われている。

この残業していた1時間を使って、筋トレや瞑想や読書などの「良習慣」が出来るようになっていたら、生活の質は大きく上がっていたはずだ。

 

また、「特定のスキルを習得する」には、

  • 20時間
    =ある程度できるようになる
  • 1000時間
    =その道の中級者になれる
  • 10000時間
    =その道の一流になれる

という法則が存在する。

1時間の残業を「資格の勉強」や「諦めかけていた夢」などのために使えたら、未来への可能性は大きく広がっていただろう。

 

だが、我々は「目先の利益を優先する」あまり、貴重な時間を浪費しているのだ。

残業をするということは、「あとでも手に入る資産(金)のために、2度と手に入らない資産(時間)を運用しているようなもの」と言える。

短い目で見れば利益を得ているように感じられるが、実際は多大な損失、それも「取り戻せない損失」を受けているのである。

 

まとめ

ある日の夕方、仕事が定時を迎えるころ、今回のような考えが浮かんだ。

ありがたいことに仕事自体は楽しいし、自分に向いているため、残業をすることは別に嫌なわけではない。

むしろ、やっておきたい仕事もあるから、積極的に残業したいと思うほどだ。

 

しかし、「残業代って目先の利益だよなぁ」と思うことも事実。

お金を稼いではいるけど、時間を無駄にしている感覚も同時に味わっている。

 

時間という資産を上手く活用するには、残業をやめるべきなのは明白だ。

いきなりは難しいかもしれないが、少しずつでも時間を切り売るのはやめて、未来のためになるような使い方をしようと思う。

 

これを読んだあなたも、どうか、時間という不可逆的な資産の使い方には気をつけてほしい。

この記事を書いた人
つくも

日本一の弱者男性、ミニマリスト、人形作家、ライターとして活動。

30代中卒で 精神障害持ちの非正規労働者が本業です(笑)

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